日立サウンド・ブレイク
1970年代後半から1980年代前半にかけて東京12チャンネル(現 テレビ東京)で不思議な番組をやっていた。平日夜23:00から10分間ぐらい、音楽に合わせて風景や映像効果もののような映像を流すだけの。「日立サウンド・ブレイク」という番組である。
当時、高校生で文化祭向け映画撮影スタッフなどもやっていた私はスタッフ内のものすごく音楽に詳しい男子に触発されていた。また映像に音楽重ねた時の新たな別の感触にも心動かされていた。その男子がいい番組だから見ろ、というので見ていたのだが、今でも忘れられない。
1週間に1曲5日間、さらに以前放送した曲が何回もかかったりしていたのだが、風景ものはあまり記憶になく、鏡などを用いた(今ならCGなのだろうけど)映像効果ものが記憶に残っている。結局やっていることは今のiTunesやWindows Media Playerの視覚エフェクトみたいなものだったりするのだが、当時はあまりプロモーションビデオの放映もなかったし、何より映像の質がよかったし、選曲もよかったし記憶に残る番組だったのであろう。
インターネットで検索してみてもなつかしがっている人や経歴にその番組を書き入れている映像作家さんなどが見つかり、やっぱりいい番組だったんだなって。その当時のフュージョン系の音楽はほとんどそれで聴いてたんじゃないかな。10ccの"I'm NotIn Love"やPhil Collinsの"In The Air Tonight"もこの番組で初めて聞いたんだったな。
あんな番組、もうできないとは思うけどねー。
たった10分のためにチャンネル変えさせる番組なんてそうないよ。
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